この度、令和3年4月から柴田洋孝会長の後任として会長を拝命した伊東康子と申します。
平成18年に本会が発足した後、事務局として本会の事業に関わってまいりました。発足当時は糖尿病専門医が多数を占めておりましたが、現在会員数は180名となり、おおいた糖尿病相談医の先生方にも多くご入会をいただける組織になりました。

 一方で発足後、毎年実施してまいりました事業は昨年よりCOVID-19感染拡大を受け、新しい様式へと変化を強いられるようになりました。、地区医師会糖尿病学術講演会や本会が共催、主催する講演会、研究会はウェブ形式での配信となり、大分県糖尿病療養指導士研修は集団からオンライン研修となり、地域における糖尿病啓蒙活動も自粛をせまられる現状となりました。

会長 伊藤康子

 しかしながら、COVID-19感染拡大による検診、医療機関受診控え、経済的困窮による治療介入強化の遅れ、治療中断が増え、食事、運動不足、ストレスなど糖尿病患者を取り巻く状況は感染の終息の目途が見通せない現状では厳しさを増しています。糖尿病治療の目標は健康な人とかわらない日常生活の質の維持、健康寿命、人生を確保することです。その目標を達成するためには合併症の発症、進展を阻止することが重要となりますが、大分県では糖尿病の死亡率が高く、透析導入、心臓病が多い、高齢者人口が多いといった問題を抱えています。患者さんを中心に持続可能な最適な医療を提供するためには多様化する患者に対し、医師は糖尿病診療のスキルアップのための知識を習得することに限らず、糖尿病専門医、合併症重症化予防には眼科医、腎内科専門医、循環器内科、歯科、高齢者例ではオレンジドクター、入所施設管理医、在宅医療医、就業中の働き盛りの方では産業医など多診療科医師との連携がより重要と考えます。

 また、看護師、薬剤師、栄養士、検査技師、理学療法士、地域、職場の保健師、ケアマネなど介護保険に関わる医療スタッフとの連携、協働もより重要となると考えます。本会では今後も大分県糖尿病療養指導士の育成を継続しながら、行政および医師会との連携、大分県糖尿病対策推進会議の活動、おおいた糖尿病相談医制度の後方支援などを通してシームレスな地域糖尿病医療連携をはかり、日本糖尿病協会とともにアドボカシー活動を含めた世界糖尿病デーなどの一般市民向けの啓発活動にも今まで以上に力を入れていきたいと考えておりますのでどうぞよろしくお願いいたします。

令和3年4月
大分県糖尿病臨床医会 会長
古国府クリニック 副院長
伊東康子